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「souvenir」 パネルに綿布、白亜地、膠、顔料、水彩絵具、色鉛筆 180×140mm 2020 (画廊10周年記念展)
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薄く色づけた胡粉を何層も重ねることで、多重的な色彩が生まれます。 その表情は記憶の中によみがえる感情と同じように、見る時々によって 変化し、鑑賞者の心を写します。タイトルの「souvenir」とは、ラテン 語の「subvenire(心の中によみがえる)」を語源とし、外の事象から、 自身の中にもたらされ残るものを意味します。 重なり合い生まれる色、覆わ れて淡くなる色によって、鑑賞者が持つ感覚や記憶、不定形の景色を呼び起こす事ができればと考えています。 1979 東京都生まれ 2002 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業 2004 同大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料研究分野修了