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「透ける記憶-Ⅰ-」 パネルに薄美濃紙・白亜地・油彩 180×140mm 2020 (画廊10周年記念展)
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自身の周りの光や記憶、意識、自然、生命について、そして不可視の可視化とその情景を作品化することをテーマに制作をしています。 過去に向き合うことは、自身の内面に向き合うことです。 失われたものに再び出会うために、暗闇の中に目を凝らさなければならない時もあれば、淡い層や記憶の欠片を少しずつ集めて繋ぎ、時間をかけて1つの像を作り上げていく時もあります。 ある記憶に向き合う中で、ある季節の記憶が浮かぶこともあれば、全く異なる時間や出来事が呼び起こされることもあり、それらは幾重もの層に置き換えられていく。 その先にどのような光景が出来上がるのか、絵との対話の中で、どのような情景が生まれるのか。 画面に向き合う過程での気付き、記憶の中にだけ残る情景や出来事との邂逅、そして、その記憶に残る朧げな光、眩しさについて考え、制作しました。 1986 神奈川県生まれ 2011 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 2013 同大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法材料第2研究室修了 <受 賞 歴> 「第5回 藝大アートプラザ大賞展」 (BiOn賞受賞/藝大アートプラザ)