abstrait 2023
伊藤久美子 小河泰帆 川城夏未 沓澤貴子 小林真理子 酒井香奈 建部弥希 牧野真耶 山口健児 2023年6月10日(土)-6月24日(土) 営業時間:13:00ー19:00(最終日 18:00迄) 休廊日:月曜
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「souvenir」 パネルに綿布、白亜地、膠、顔料、水彩絵具 227x227㎜ 2022
- Kumiko Ito
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作品タイトルの「souvenir」は、心の中によみがえる、何かの痕跡を語源に持ちます。私の中に留まる記憶や感情はひと時も同じ姿ではありません。遠退き、書き換えられ、澱のように曖昧なままに存在し、消えゆく日をただ待ち続けます。 重なる色彩や揺らぐ輪郭で、曖昧なままの絵を作ろうとしています。それらが見る人の記憶や感覚を揺らすことが出来ればと思います。 1979 東京都生まれ 2004 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画技法材料研究分野修了
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「close your eyes 2023 No.3」 顔料、アクリルメディウム/石膏地、 寒冷紗、パネル 180×180mm 2023
- Kana Sakai
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制作は、まるで自分との文通のように、朝夜の絵画の画面とのやり取りによって進められる。毎日の記憶の断片の中から、その日ふと記憶に残った出来事を色に置き換え、絵の具を何層にも重ねていく。毎日の変化を汲み取り融合させ、日々を映すかのような作品に対峙することで、眼には見えなくとも大事なことを感じ得ながら、その作品を眼にした誰かがまた別の記憶や感覚を呼び起こし何らかを想起する事を願っている。 1969 茨城県生まれ 1992 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 卒業制作優秀賞 1994 武蔵野美術大学大学院 造形研究科美術専攻油絵コース修了 守谷育英基金受賞 1997 常陽絵画賞新人賞受賞 2010 第24回ホルベインスカラシップ認定 2019 第2回枕崎国際芸術賞展 協賛賞
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「Bloom」 キャンバスにアクリル 180×180mm 2023
- Yasuho Ogo
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日々見た風景や動植物の命の輝きから想起した美を抽出し、画面に定着させる。美を捕まえる事は一朝一夕にはできない事であるが、生涯挑み続けたいと思い、今日も筆をとる。 福岡県生まれ 1993 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 卒業制作優秀賞・三雲祥之助賞 1995 同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 第5回リキテックスビエンナーレ 特別賞 2015 ACTアート大賞展 優秀賞 2017 ART FAIR ASIA FUKUOKA AWARD 入選 2020 「美の起原展」入選(美の起原/東京銀座) 2021 「100人10展」入選(Shinwa Auction /東京銀座)
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「眠息のゆくえ」 油彩・蜜蝋・パステル・麻キャンバス・パネル 273×220mm 2023
- Natsumi Kawashiro
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今回は麻地の面を大きめに変化をつける事で 遠くから小さく聞こえてくるハミングのような穏やかで柔らかく心地の良い風が吹いてくる事を考えながら制作しました。 1968 神奈川県生まれ 1992 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業 卒業制作賞受賞 1995 東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程修了 修了制作 大和銀行買い上げ 2000 第36回神奈川県美術賞展 大賞受賞 2001 第12回関口芸術基金賞 優秀賞受賞 2017 クインテットⅢ-五つ星の作家たち (SOMPO美術館)
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「穀雨」 パネルキャンバスに油彩、ダーマトグラフ 273×220mm 2023
- Takako Kutsuzawa
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目の前のキャンバスに発生する出来事の中に、自分のvisionを発見していくこと。心が動いた瞬間を画面に定着させること。それが私の "抽象" なのだと思います。描くたびに、"描きたかった絵"を更新していけたらと願っています。 1971 静岡県生まれ 1996 武蔵野美術大学油絵学科卒業 1998 武蔵野美術大学大学院 美術専攻油絵コース 修了 修了制作 優秀賞 2004 第17回 ホルベイン・スカラシップ奨学生
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Fog (No.2) 藍、膠、胡粉、パネル 180×140mm 2023
- Maya Makino
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私の作品は、無意図的に知覚した感覚から瞬時に過去の風景が目の前に映し出される体験を絵画の中にキャプチャーし留めておくということを目的として制作しています。 幼少期の記憶に作用する花の香りや、雨の音、夜の静かな空気感など、それらをきっかけとして記憶がよぎる瞬間を体感し、その風景や感覚を意識したときにはすでにそれらは目の前から消え去り、思い出を思い出した瞬間を追いかけるような感覚になります。 この度の展示で発表する「Fog」は、薄れていく記憶、または思い出そうとしてもはっきりと思い出せない状態を象徴的にビジュアライズしたものです。見えているのに見えない。体験したことがあるのかどうかも定かではない。そのような霧がかった曖昧さを表現しました。 1980 神奈川県生まれ 2007 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 2009 同大学大学院美術研究科油画技法材料研究室修了 2014 六花亭 第5期六花ファイル 2015 VOCA展2015 (上野の森美術館)
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「ヒナタのカタチ」 キャンバス・油彩・水性アルキド樹脂絵具 180×140mm 2023
- Miki Tatebe
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制作とは、自身の過去と未来を繋いでカタチにしていく作業なのだと、改めて思う。 絵の中に入り込みまるで散歩をするように、色とりどりの作品世界を楽しんでもらいたい。 1979 愛知県生まれ 2002 愛知県立芸術大学美術学科油画専攻卒業 2004 同大学大学院美術研究科油画専攻修了
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「metamorphism」 木製パネル、ピグメント、銀箔、膠 180×140mm 2023
- Kenji Yamaguchi
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なんてことない日々の中で微かにともっては消え去るカケラとしか呼べないもの。探し求めてきたものはそんなカケラを通して見える向こうの世界にさす光かもしれない。片鱗をみつけて消えないように画面に描きとめよう。やがてどこかで芽吹き育つようにそんな思いをこめてタネを撒くように。 1965 千葉県出身 1991 東京藝術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業
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「宙の波」(そらのなみ) パネルに薄美濃紙、白亜地、油彩 180×140mm 2023
- Mariko Kobayashi
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不可視の可視化とその境界をテーマに、記憶の中の光や自然、宇宙、生命、心や、関係性などについて考えながら、主に油彩で制作しています。 絵具の集積や層の重なりによって生まれた画面の中に、自然や光の形を見出すこと、心の中に記憶や何らかの情景や、言葉が生まれ、ふと何らかの像を結ぶこと… そんな時、人は目の前にあるものを通して、無意識に自身の奥深くにある、自らの持つ光や生命、自然観や宇宙観、死生観そのものに向き合い、本能的に、または直感的に、視よう、見出そうとしているのではないかと感じることがあります。 画面上の絵具や色彩の層が、光に変わるとき、何が人の心の内で起こっているのか。 その境界があるとしたらどこにあるのか。 絵画制作を通し、画面と対話するように制作しながら、その瞬間に生まれてくるものを大切にして描いていきたいと考えています。 1986 神奈川県生まれ 2011 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 2013 同大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法材料第2研究室修了 <受 賞 歴> 「第5回 藝大アートプラザ大賞展」 (BiOn賞受賞/藝大アートプラザ)